公開日:2022.04.07 最終更新日:2022.05.09
今回は、公共工事の入札に参加するまでの流れを簡単に見ていきましょう。
【入札までの流れ】
1.経営事項審査の申請
毎年度終了後、1年に1回受審します。
申請先は許可行政庁(=建設業許可の取得をした行政庁:各都道府県や国土交通省の各地方整備局)です。
💡つまり、経営事項審査を受けるには、建設業許可の取得が必須ですので、許可をお持ちでなければまず建設業許可を取得します。
2.入札参加資格審査の申請
公共工事の発注者である国や地方公共団体等に対して行います。
申請は、国土交通省や愛知県では2年に一回です。各発注者毎に個別に詳細事項が定められています。
3.総合評定値
1の結果「総合評定値」が通知されます。
これが2の入札参加資格審査で「客観的事項」として利用されます。
4.入札参加資格の審査及び評価・格付け
(1)適格性審査
2で行った入札参加資格審査の申請をもとに、まず「建設業許可を持っているか」、「経営事項審査を受けているか」に加えて「地方自治法に定められた、一般競争入札の参加者の資格があるか」を審査します。
(2)客観的事項・主観的事項の審査による順位・格付け
適格性の審査で参加資格があると認定されると、「客観的事項」(3の総合評定値の通知内容をもとに評価)の審査及び、「主観的事項」(各発注者が個別に定めた評価項目で評価)の審査が行われます。これらを点数化し順位、格付けを行います。ここで初めて、公共工事への入札が可能になります。
5.公共工事の入札
工事の発注毎に、入札方法や要件が設定されます。代表的な入札方法が一般競争入札と指名競争入札です。
一般競争入札であれば、入札参加資格があれば入札への参加が可能です。
指名入札の場合は入札参加資格審査で格付けした際のランクや資力、工事実績等を基に発注者が入札する業者を指名し、その業者で入札が行われます。
ここで落札すれば公共工事受注が可能です。
「入札までの流れのイメージ」
国交省資料より抜粋
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入札に参加するには➀
入札に参加するには③ 『ランク付けについて』
入札に参加するには④ 『経営事項審査とは』
入札に参加するには⑤ 『主観点とは』