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公開日:2021.05.17  最終更新日:2022.05.11

建設キャリアップシステム(CCUS)について

1.建設キャリアアップシステム(CCUS)とは

平成31年度から本格運用が開始された「建設キャリアアップシステム(CCUS)」。この「建設キャリアアップシステム」とは、「技能者の資格・社会保険加入状況・現場の就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する」仕組みのことです。国土交通省では、令和5年度を目途に全ての現場において完全実施することを目標としています。実際に令和3年度からは建退共での本格運用が始まっているなど、具体的に活用の推進がなされているところです。


※システムの詳しい趣旨、概要は下記の国土交通省の資料を参照してください。 
⇒⇒⇒建設キャリアアップシステム概要(出典:国土交通省 「CCUSポータルサイト」より)

出典元:建設キャリアアップシステムサイト



2.利用手順


(1)利用登録

 まず、システムの利用には技能者及び事業者がそれぞれ登録(有料)する必要があります。

 登録申請方法は下記の2通りでのうちいずれかです

〇 建設キャリアアップシステムのHPよりオンラインで申請
〇 認定登録機関の窓口にて申請

※詳しい申請方法や必要書類等については建設キャリアアップシステム専用サイトへ 



(2)システムの利用

 登録後は、元請事業者・下請事業者・技能者ごとに下記の通りシステムを利用します

〇 元請事業者は現場開設の際に現場・契約情報を登録、現場にカードリーダーを設置
〇 当該現場に入る下請事業者は、それぞれの施工体制と自社所属の技能者を登録
〇 個人の技能者は登録後送付されるカードを毎日現場のカードリーダーに読み込ませ、就業日数等を蓄 積させる

※詳細資料は「【CCUSポータル】現場利用の手引き」(国交省)のページにてご確認ください



3.建設キャリアアップシステムを利用するメリット

 建設キャリアアップシステムに登録・利用した場合のメリットは以下の通りです。

「技能者個人のメリット」

〇 カードリーダーに読み込ませるだけで建退共掛金が積み立てられる
〇 就業履歴が自動的に記録され、客観的なレベル判定につながる
〇 自身の経験を客観的に証明でき、処遇改善につながる  等

「事業者のメリット」

〇 現場の事務作業(例:作業員名簿作成等)の簡素化
〇 公共工事の入札において評価アップ
〇 建退共との連携で事務作業が効率化
〇 公共工事に関しインセンティブが得られる 等

  


4.レベルに応じて経営事項審査の加点対象へ

平成31年4月にはシステムを利用した「建設技能者の能力評価制度」が始まりました。更に令和2年4月から能力評価制度においてレベル3、4の判定の技術者に関しては経営事項審査の加点対象となりました。
※関連記事はこちら「令和2年4月 経審Z点改正 建設キャリアアップのレベル3,4の技能者が加点対象に」

能力評価基準により

レベル4と判定された者:3点の評点を付与
レベル3と判定された者:2点の評点を付与

また「専門工事企業の施工能力等の見える化評価制度」も始まっています。
※関連記事はこちら「建設キャリアアップシステム(CCUS)の能力評価制度と見える化評価制度」


システム利用により、技能者の能力や企業の施工体制などの「見える化」が進み、業界全体で客観的な評価をする体制が整ってきています。

当法人はCCUS普及活動を支援しています



その他建設キャリアアップシステム詳細資料については「国土交通省ポータルサイト」にございます。



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